西安/シルクロードニュース22

シルクロードの焼き魚、街頭で売っても結構人気=新疆

 いわゆるシルクロード地帯に散在するオアシスで生活を営んできたウイグル民族にとって、食生活における最大の「蛋白(たんぱく)源」は羊の肉だ。しかしオアシスに湖沼があれば、魚が捕れる場合がある。 地方によっては、焼き魚も「伝統料理」の一品だ。

新疆ウイグル自治区カシュガル地区のマラルベシ県(中国語名は巴楚県)の街頭では伝統的な炭火による焼き魚で、食欲をそそる香りが、あたりにただよっていた。

◆解説◆
 新疆ウイグル自治区は中国において「省と同格の地位をもつ少数民族地域」と定められている。民族構成はウイグル族が45%、漢族が40%、カザフ族が7%とされている。  同地区に居住する漢族は、近い時代になってからの移住者と考えてよい。ウイグル族は古来、オアシス農業と交易の民だった。カザフ族は遊牧生活を営んできた。ウイグル族の場合、農産品や牧畜、さらに居住地に魚が住む湖沼がある場合には漁業も行えるなどで、伝統的な食文化は極めてバラエティーに富んでいる。ただし宗教的な伝統の影響があり、一般に豚肉は食べない。

(2012年10月23日 YAHOOニュースより)

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