西安/シルクロードニュース10

敦煌で新発見、シルクロードには「バイパス」があった? 

18日付「蘭州晩報」によると、玉門関(現甘粛省)付近でこのほど、漢代の「のろし台」の遺跡が新たに発見された。出土した文物を 分析した結果、シルクロードの北ルートと南ルートの間には「バイパス」があった可能性が浮上した。 今回発見された遺構は「一〓樹のろし台遺跡」と名づけられた(〓は木へんに果)。敦煌市博物館が調査を行い、玉門関から西南へ約 65キロメートルの地点で発見した。 現存する基礎部分はたてよこが約4×4.5メートル、高さ1.8はメートル。周囲の盆地から約13メー  トル高い台地にある。地表からは漢代の物と見られる大量の陶器片がみつかった。多くは下級官吏や守備隊が使用した物だという。 現地の文化財管理部門が保護のための発掘を行ったところ、19点の木簡が出土し、中には筆跡の鮮やかな文字の残る物や、年代が 記された物もあった。うち1点は、保存状態が非常によく、今回の出土品の中で最も貴重な文化財と考えられている。敦煌市博物館の 李岩雲副館長によれば、この木簡は魏・呉・蜀が対立した3世紀ごろの「三国時代」に続く魏晋時代の物である可能性が高く、現在まで に敦煌で出土した木簡の中で最も大きい部類に属する。 シルクロードは敦煌で分岐したことが分かっている。北は玉門関、南は陽関 に通じる南北の2ルートだ。李副館長によれば、今回、玉門関から南西65キロメートルの地点でのろし台や出土品が見つかった ことで、当時の北ルートでは玉門関を過ぎてから百里(1里は約500メートル)行った場所でも、兵士や商人の頻繁な往来があったと考えられるようになった。 付近には北ルートと南ルートを結ぶ「バイパス」があったとする推論も可能で、実証されれば、玉門関は北ルートを 西へ抜ける唯一の関所だったとする従来の説は覆されることになる。

「レコードチャイナ」2009年3月19日(サーチナより)

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